たなちの備忘録

自分の知識をストックしていくためのブログ

【俺ガイル】関係性の正体を突きつけられる【12巻感想】

スポンサーリンク

いつの間にか、新刊が出ていた!

2年ぶりだったのでチェックするのを忘れていたし、正直内容も覚えていないまである。

なんで水族館にいたんだっけ・・・?という状態だったのでアニメ見返して11巻も少し読み直してから読みました。

冒頭で過去の話を振り返ったのは、自分みたいな読者に話を思い出させるためかな?

もう遊戯部とかアニメでカットされた箇所はそんな話あった気がする、という感じです。あとアニマルセラピーって川なんとかさんのエピソードですよね?(小声)

というか14巻で完結みたいですね。寂しい。

感想

12巻の話自体は、生徒会+雪ノ下が卒業式後の謝恩会でプロムを実行する計画を進めていたところに、雪ノ下の母親を含む保護者会から待ったがかかって中止されてしまう、というところで終わりました。

また、陽乃に突きつけられて八幡が「共依存」を自覚したことも終盤のテーマになりそうです。

14巻で完結するなら、後2巻かけてプロムの実現を目指しながら3人が「共依存」の関係から抜けて「本物」を手に入れるのかなと思います。

プロムを通じての大きな問題は雪ノ下の依頼(自分で決めたことを自力でやり抜くのを八幡と由比ヶ浜に見届けて欲しい)に対して、八幡が『お兄ちゃんしてる』こと、という感じでしたね。

いろはすとのやりとりでもその単語は出てきてました。本当にいろはすは自分のためにプロムをやりたいのか?と思わせる場面もあったのも気になります。

伏線というか残っている課題は、前巻に八幡の依頼がまだ残ってるとあったし、由比ヶ浜が言っていた3人についての依頼もあるのでそれもどうなるのか楽しみです。

由比ヶ浜に報われてほしくなった

7章のタイトル「その選択を、きっと悔やむと知っていても」は由比ヶ浜のことを指してるのかなと思いました。

「涙が止まらなければよかった。」の意味

最後のinterludeの冒頭の「涙が止まってくれてよかった。」と最後が「涙が止まらなければよかった。」と対比で終わっているところが好きでした。

最初のは、泣いていたら八幡を引き止めてしまうから、涙がとまってくれてよかった。

最後のは、由比ヶ浜が雪ノ下に依存していて、八幡に傍にいてほしいけど気持ちを伝えないのを雪ノ下のせいにしている。でも本心は八幡に傍にいて欲しかったから「涙が止まれなければよかった。」で終わっている・・・と解釈しています。

あと「もう優しくしないでって言いたくなかった」ってそんなセリフ言ったシーンありましたっけ?

本物なんて、ほしくなかった。

真ん中のinterludeの一文です。ここでも雪ノ下に八幡が必要だから、雪ノ下に気持ちを尋ねないし八幡に自分の気持ちを伝えない。でもそれは八幡の気持ちを知ることが怖いことへの建前だと自覚しているように書かれてました。

あとは八幡と雪ノ下の関係に憧れのような感情がある気がしました。

だから、本物を手に入れてしまったら八幡と雪ノ下の気持ちを知ってしまって、その2人のような関係に自分がなれないことがわかってしまうからこそ「本物なんて…」につながるのかなと。

「ただ隙間から覗いて聞き耳を立てることばかり」のフレーズは保健室で八幡と雪ノ下が話してた(のを由比ヶ浜が聞き耳を立てていた?)シーンが思い出されます。

11巻のフンボルトペンギンの比喩

上記について書くなら、水族館で八幡と雪ノ下の2人が話してるのを見つめるシーンも思い出しました。

そのときあった2羽の夫婦のフンボルトペンギンの「どちらかが死んでしまわない限り、同じパートナーと連れ添い続ける」のところが何かを比喩しているようでした。

今回の話から雪ノ下は八幡への依存を自覚して、由比ヶ浜はそのことを察して2人を見守る立場に回ろうとすることを比喩していたのかなと考えました。

・・・考察サイトみなきゃ(使命感)

2回も由比ヶ浜の独白があったから、報われてほしいなーと思ってしまいました。

あと細かいけど1章の最後に「はためくスカートも…」ってあるけど、挿絵で雪ノ下はスカートじゃなくてパンツスタイルだった。あれ?(笑)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12 (ガガガ文庫)

やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。12 (ガガガ文庫)