最近、仮想通貨のニュースをテレビでも見かけることが増えてきましたね。気になって調べたことを自分なりにまとめてみます。
管理する組織が存在しない通貨
まず仮想通貨について。
仮想通貨(かそうつうか)とは法定通貨に対して特定の国家による価値の保証を持たない通貨のこと。 仮想通貨 - Wikipedia
国が管理するお金ではない、ということですね。例えば、日本円は日本銀行が管理しています。景気によって流通するお金の量を調整したり、偽札が流通しないように監視したりすることによって、私達は安心して日本円を使えます。
ビットコインは仮想通貨の一種で、単位はBTC(ビーティーシー)といいます。(2017年9月現在、1BTC=およそ50万円です。)
じゃあ誰がビットコインを管理しているのか?
世界中のコンピュータが計算することによって、価値を管理しています。取引情報はネットワーク上に分散されて管理されていますが、流通量を調整したり、整合性を保ったり、偽造通貨を防ぐために膨大な計算量が必要になります。
その計算をするためのマシンパワーを提供してくれた人に、見返りとしてビットコインが支払われます。このビットコインを受け取るために計算作業を行う行為をマイニング(採掘)といいます。
ただしビットコインの発行総量は上限が決まっていて、無限にマイニングできる訳ではありません。2140年までに2,100万 Bitcoinとされていて、それ以降は新規に発行されることがありません。
細かい説明はbitFlyerの記事がわかりやすいです。
実際に使えるの?
Webでの決済だけでなく、レストラン・バー・ヘアサロンなどの実店舗で使えるお店もあります。
日本のビットコインが使えるお店(ビットコイン決済対応店舗) | Bitcoin日本語情報サイト
最近ニュースになったものだと、ビックカメラやマルイでビットコイン決済が導入されましたね。ビックカメラが導入したのは、ビットコインを使用する中国人を意識したとも言われています。*1
今年に入って特に価格が上昇している
下図は、bitFlyerのチャート(BTC/JPY)です。
今年の1月時点では1BTC = 9〜13万円台だったのが、8月は50万円を超えてきました。ちなみに、初めてビットコインが市場決済につかわれたのは2010年で、ピザ2枚を1万BTC(ビットコイン1万枚)で購入したのが最初だと言われています。当時1万円分のビットコインを購入していれば、1億円以上の資産になっている計算になります。
これからどうなるのか
将来は1BTC=100万円まで上がると予想する人もいるみたいですが、どうなるかはわかりません。2020年に日本でオリンピックが開催されることもあり、海外からの旅行客がビットコインを使えるようにするためビットコインの価値が高まるという予想をする人もいます。
別の観点ですが、闇サイトでは匿名性が必要になる*2ので決済にビットコインが使われている印象があります。こういった観点も含め需要がある限り、仮にビットコインが生き残らなかったとしても代替のものが出てくると思います。なので仮想通貨自体の需要は無くならないと個人的に思っています。
仮想通貨の種類によって特徴も異なるので、他にも今後高騰すると言われている通貨もあります。
しかし、リスクもあります。仮想通貨は価格の変動が激しく、暴落することもよくありますし、過去には取引所が破産してビットコインが消失する事件*3もありました。
高騰する可能性もあれば暴落する可能性もあるので、投資目的でやるなら余剰資金でやりましょう。
といっても、新しい技術が将来的にどうなるのかは楽しみでもあります。
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*1:ビットコイン価格急騰、日本人の取引急増で?なぜ今日本人が爆買い? | THE PAGE(ザ・ページ)
*2:ビットコインには匿名性はあまりなく、実際に匿名性があるのはDash、Monero、Zcashといわれている
*3:いわゆるマウント・ゴックス事件